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歯の豆知識:第12回『虫歯治療の方法』

みなさんこんにちは。

おぬき歯科院長の小貫です。

 

今日は我々歯医者が行う虫歯治療の方法について説明してみようと思います。

まず、現在おそらく一番一般的な虫歯治療は「コンポジットレジン」といわれる方法です。

虫歯になっている箇所を削って、コンポジットレジンを流し込み、そこに光を照射すると固まって穴が詰められるといった手順です。

この治療法のメリットは①基本的に保険がきく②削る量が最小限で済む③治療が1日で終わる④白いので比較的キレイ

デメリットは①欠けたりしやすい②着色してくる③部位によっては難しく、できない箇所もある

といったところでしょうか。小さな虫歯であればコンポジットレジンで修復できることが多いです。

次にもう少し大きめの虫歯で行われるのが「インレー」という方法です。

虫歯を削って歯を整形し、型をとって一旦仮詰めします。後日来院いただいた時までに型にぴったりあう詰め物を用意しておいて、歯にセットするといった手順です。

この治療法のメリットは①詰め物の種類が色々ある②コンポジットレジンで難しい箇所も修復できる

デメリットは①治療が最低2回かかる②使う材料によって見た目が悪かったり強度がなかったりする

といったところですが、材料によって大きく性質が変わります。金属のものですと保険がききますし強度がありますが、見た目が悪い。セラミックだと保険がきかないですが、キレイといった具合です。

最後に、さらに大きな虫歯で行われるのが「クラウン」です。

手順は上記のインレーとほぼ同じですが、削る範囲がさらに広く、歯を全周削って周りを全部覆うような被せ物にします。

メリットは①被せ物の種類が色々ある②強度や安定性に優れる

デメリットは①治療が最低2回かかる②範囲が広いので、見た目への影響が大きい

といった感じでインレーのさらに大きいものというイメージです。神経をとってしまった歯などは、歯自体が弱くなっているので、クラウンにする必要がある場合が多いです。材料はインレーと同じように保険外ならキレイなセラミックになるんですが、前歯の場合は保険でも一応白くはなります。

 

いずれにしても虫歯は大きくなってから治療すると大変だったり、削る量が多くなったり、費用がかかったり、見た目が悪くなったりするので、早めに治療するように心がけましょう。