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歯の豆知識:第9回『入れ歯の種類とは?』

皆さんこんにちは。院長の小貫です。

最近急に涼しくなってきて、秋の気配が感じられるようになりましたね。

 

さて、今日は入れ歯についてお話しようと思います。

入れ歯というのは、歯を失った時につくる、取り外し式の歯のことです。歯を多く失った際に作ることが多いです。残っている他の歯に金具を引っ掛ける部分入れ歯と、歯を全て失ってしまった時に入れる総入れ歯があります。ブリッジやインプラントといった他の治療法に比べると、多くの症例に対応でき、比較的簡単に作ることができるのが利点です。欠点は、違和感、見た目、咬む力の低下、面倒といったところでしょうか。

 

 

保険外治療も含めると、そういった欠点を補うことができる入れ歯もあります。

保険外の入れ歯の代表的なものとして、ノンクラスプデンチャーというものがあります。これは金具の見えない部分入れ歯で、入れ歯自体を歯にぴったりフィットさせて作ることで、ほぼ金具を使わずフィットさせることができます。金具を使わないので、見た目が入れ歯を入れているように見えませんし、ぴったりフィットするので違和感や咬合力の低下も保険のものと比べると少ないです。

総入れ歯の保険外のものとしては金属床義歯があります。総入れ歯は保険内治療では金属なしになるのですが、分厚くて違和感が大きくしゃべりづらいといった欠点があります。その点金属床義歯であれば薄くすることができるので違和感が抑えられ、強度も確保することができます

他にもインプラントを併用することで外れにくくするインプラント上義歯や、残っている歯にぴったりハマるように作るコーヌス義歯等様々な種類があります。これらの義歯は全て保険外治療となっており、保険内治療の義歯はほぼ決まった形で決まった材料しか使えません。

 

ただし、どんな入れ歯でも最初はある程度違和感はあります。使い続けて慣れる事、馴染ませる事は入れ歯治療では重要です。最初につけた時に違和感があるからといって、そのまま使わないといった事はやめましょう。(結構多いです!)少なくとも当院では、馴染むまでの調整も入れ歯治療の一環として必ず行っております。

 

最後に、まだ入れ歯を作る必要がない方に伝えたい事があります。例え保険外の高額なものでも入れ歯は多少は違和感がありますし、管理は面倒です。歯周病の進行や多数の虫歯で入れ歯をしている方は多くいらっしゃいますが、皆さんある程度は苦労されています。歯周病や虫歯は御自身の努力でほぼ防げる病気なので、入れ歯をしなくてもいいように心がける事が一番大切であることは間違いありません。一度失った歯は元には戻りませんよ。。。