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歯の豆知識:第8回『歯の神経は抜いたらダメなの?』

みなさんこんにちは。

猛暑の中、そして再びのコロナ禍の中、皆々様の御健康を切に願います。

 

さて、今日は歯の神経治療についてお話しようと思います。

この歯の神経治療のことを根管治療と言いますが、日本においてはあまり認知が広がっておらず、軽視されている治療といってもいいでしょう。(欧米では非常に重要視されています。難しい治療な上に、抜歯につながりますので。。。)

しかし、非常に頻度の高い治療ですし、歯を抜かずに済むかを決める重要な治療なので、是非知っておいて下さい。

 

まず、歯の中には根っこの先から神経が入ってきています。この神経によって感触を感じたり「しみる!」と感じたりします。(この「しみる」のを嫌って、虫歯があるとすぐ神経をとるのが一般的だった時代もあります。)

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虫歯が大きくなって神経まで到達してしまうと、神経に炎症が起き、その後壊死して膿んできてしまうので、神経を除去して代わりに薬を詰めておくという治療が必要になります。これが根管治療です。根管治療の完了後はその上に被せ物を作っていくことになります。

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こうして神経をとった歯は、しみることもないし、虫歯にもならないしもう安心!と思われる方もいますが、そうとも言えません。むしろ神経をとった歯の方がトラブルが起きる可能性は高くなるのです。神経を取った歯は強度が落ちるので、根っこから割れてしまう事があります。また、根っこの中に入った菌が繁殖して、膿んでくることもあります。こういった事が起こると歯を抜かなければいけなくなるかもしれません。

 

こういった事態に陥るのを防ぐためには、虫歯が大きくないうちに治療するのが一番です。虫歯が大きくなって、ズキズキ痛み出してからの治療となると、神経を取る以外に方法はないのです。なので、痛みがでないうちに歯医者さんに検診に通って、早期治療を心がけるようにしましょう!