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歯の豆知識:第2回『歯周病の本当の恐ろしさ』

皆さんこんにちは。

おぬき歯科院長です。

さて、第2回のブログは歯周病についてお話しようと思います。

 

歯周病について、皆さんどの程度ご存じでしょうか?

「歯茎が腫れる病気でしょ?」「むしばより大したことないんじゃないの?」

ぐらいに思われている方、結構多いんじゃないかと思います。

 

歯茎が腫れるのはもちろん間違いじゃないんですが、歯周病の最も恐ろしいところは、

歯を支えている骨を溶かすというところなんです。

歯周病

 

少し詳しく説明しますと、、、

歯と歯茎の際に磨き残しがあると、そこにお口の中の細菌が集まってきて歯垢(プラーク)が溜まります。

白いモヤモヤっとしたやつです。

歯垢がついてままになってると、今度はそれが固まって歯石になります。

この歯垢や歯石がついていると、歯茎が炎症を起こして、腫れたり血が出やすくなったりします。

この歯茎に炎症が起こった状態になっている方、はっきり言って非常に多い(成人の8割は多少の炎症があると言われています)んですが、実は自覚がない場合が多いんです

痛みも出ないし、多少の出血は別に大丈夫だろうと放置されちゃうんですよね。。。

しかし、この炎症状態が続くと、今度は歯茎の中で恐ろしいことが起こります。

そう、骨が溶けだすんですね。

急激に骨が溶けることは稀で、進行はゆっくりなんですが、骨が溶けだしても自覚症状はほとんどないので徐々に悪化していることに気づきません。

そして、ある時「あれ?ちょっと歯がぐらついてきたかな?」となって気づくのですが、この時にはもう骨がかなり溶けていて、重度の歯周病になってしまっている可能性が残念ながら高いです。。。

溶けてしまった骨は基本的には元に戻りません。(今は再生療法もありますが、完全に元には絶対戻りません)

治療は、歯石とりや歯ブラシ指導で今以上悪くなることを防ぐのがメインになります。ただ、本当に悪くなってしまった歯は残念ながら抜くしかありません。。。

しかも歯周病はお口全体で同時進行で悪化することが多いので、1本グラグラしてるだけでも、他の歯も既にピンチに陥っている可能性も十分考えられます。

こうして一気に歯を失って、入れ歯生活を余儀なくされるのが歯周病の恐いところなんです。(歯の喪失原因一位はむしばではなく歯周病です)

 

長くなってしまったので、今日はここでまとめます。歯周病の恐いところは3カ条は、、、

① 痛みが出ず、知らぬ間に進行する!

② 一本だけでなく、お口全体同時に進行していく!

③ 一度悪化すると元に戻らない!

です!

こういった特徴があるので、歯周病が進まないよう定期的に歯石取りや歯ブラシ指導を受けていただくことが重要になってきます。

自分はむしばもないし大丈夫!と思わず、定期的に歯医者さんには通われることをおすすめ致します。