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歯の豆知識:第27回『酸で歯が溶けるって本当?』

みなさんこんにちは。

おぬき歯科院長の小貫です。

 

今日は酸で歯が溶ける「酸蝕症」(さんしょくしょう)について説明していきたいと思います。

昔からコーラ等炭酸を飲みすぎると歯が溶ける!といったことがなかば都市伝説のようにうわさされてきましたが、これは都市伝説でもなんでもなくて事実です。

 

 

酸で歯が溶ける酸蝕症が進んでしまうと、歯の表面のエナメル質が溶けて、知覚過敏が起きやすくなったり虫歯が進行しやすくなります。歯が全体的に溶けて長さが短くなるので、当然見た目上の問題も起きてきますし、噛み合わせの高さも落ち、虫歯治療が難しくなる場合もあります。当然ですが、一度溶けてしまった歯を元に戻すこともできません

 

とはいえ、たまに炭酸の飲み物を飲む程度では、唾液の作用で酸は中和されるので、酸蝕症にはならないので大丈夫です。毎日習慣的に酸性のものを摂取すると危ないと思って下さい。

 

具体的には

お酢、コーラ、レモンなど酸っぱい柑橘系などが特に酸性が強く、酸蝕症を起こしやすいです。

他にもワイン、スポーツドリンク、ドレッシング辺りも要注意です。

炭酸でも炭酸水は酸性が弱く、ビールは酸性ですがそこまで強くはないです。

こういった酸性の強いものは習慣的に摂取されている方、特に健康のためにお酢を常飲されている方などは気を付けましょう。

あと、摂食障害等で嘔吐癖のある方も胃酸による強酸で酸蝕症がかなり進行しやすいです。

対策としては、酸性のものはストローで飲む、摂取後すぐにしっかり口をゆすぐといったところでしょうか。

 

酸蝕症は進行する際に痛みを伴わないので、気づきにくい病気ですので、心配な方は歯医者さんを受診するようにしましょう。