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こんにちは、副院長の小貫です。
今日は舌の習癖を改善する方法について話していこうと思います。
舌は本来上あごに軽くついた状態が正しいのですが、舌の筋力がないと垂れ下がり前歯を押したりします。そうすると、開咬や前歯が突出してくるなど不正咬合につながっていきます。歯列矯正で歯並びをいくら改善しても、不正咬合の原因となる舌の習癖が治らないと必ず後戻りを起こします。だから、舌の習癖に問題がある患者さんには舌の習癖の改善治療も矯正治療と並行して行っていきます。
赤丸に舌がついているのが正常
では、舌に対してはどのような治療を行っていくのでしょうか。
まず、一つ目には舌の筋力をつけるためにMFTという指導を行います。これに関しては以前のブログでも説明したかと思いますのでそちらを参考にして下さい。
二つ目に、タングクリブという口腔内に装着する装置をもちいます。これは上顎もしくは下顎の前歯にワイヤーもしくはボタンなどの障害物を付けることで自然と舌が上あごに移動するような仕組みになっています。この装置は主に取り外し式で作ることが多いため、しっかり装置を使用してもらう必要があります。取り外すことのできない固定式でも作ることはできますが、違和感が強く不潔にもなりやすいので、受け入れられにくいことが多いです。
いずれの治療法を用いるにしても患者さんの協力・理解が非常に大切になってきます。歯並びだけでなく口の中全体の状態を治すという意識で治療に取り組む必要があります。
まだ小さい乳幼児期であれば、歯並びに大きく影響してくることも防ぐことが可能なので、お子さんの口の中の状態で気になることがあれば早めに相談することをお勧めします。