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歯の豆知識:第20回『歯を失うとどうなるのか…』

みなさんこんにちは。

おぬき歯科院長の小貫です。

今日は歯を失ってしまったら、どうなっていくのか、いろんなケースごとにご説明しようかと思います。

 

まず虫歯や外傷等で一本だけ歯を失って、両隣の歯に大きな問題もないケースです。

こういう場合はブリッジという治療法が選択肢としてありますし、入れ歯やインプラントにするにしても大きな違和感なく治療できる場合が多いです。

失った歯が一番奥の歯の場合はブリッジは難しいですが、失った歯が一本だけの場合はそのままにしておいても大きな問題はでないかもしれません。

 

次に失った歯は一本、もしくは少数だけだが、周囲の歯も歯周病や、膿みのせいで悪くなってしまっているケースです。

これは、周囲の歯の状態によっては、非常にまずい場合もあります。失った歯を補うために入れ歯等を入れるのですが、入れ歯をささえる歯には今までよりも多くの負担がかかるので、既に状態が悪い場合は次々と歯を失っていく恐れがあります。実際、歯周病の患者様のなかには、一本目の歯を失う頃には他の歯も既に重度の歯周病にかかっており、一気に歯を失っていってしまうケースが多々見られます。

他の歯も状態が悪いと診断された場合は、甘く見ずに、他の歯の治療をしっかり行うことや、少しでも他の歯に負担のかからないインプラントといった治療法を選択することも大事になります。

 

次は、もっと多くの歯を失った場合です。

こういった場合は、多くの場合は部分入れ歯になります。入れ歯自体もサイズが大きくなり、しゃべりにくい、かみにくい、痛いといった問題が起こる事も多いです。調整や慣れによって緩和していくこともありますが、ある程度は我慢をしていただかないといけないこともあります。インプラント等で違和感が少なく治療できる場合もありますが、多大な費用がかかります。『後悔先に立たず』です。こうならないように歯を大事にしましょう。

 

最後に、全ての歯を失ってしまった場合です。

シンプルにほとんどの場合総入れ歯になります。総入れ歯は支えの歯がないので、どうしても外れやすいケースが多いです。残っている骨の量にもよります。ただ、形状等シンプルになることで、むしろ違和感が少なくなったり管理がしやすくなることもあります。残っている歯が本当に少数の場合は総入れ歯にしてしまった方がいいこともあるのです。

 

ざっと書いてみましたが、結構長くなってしまいました。。。ただ、実際には状態によってもっと色々と変わってくるので、一度歯医者さんに相談するようにはしてください。